2004年11月27日

マーヴィン・ピーク関係のリンクなど

「ゴーメンガースト」についてはこちらに書きました

ゴーメンガースト・シリーズ以外のピーク作品
『行方不明のヘンテコな伯父さんからボクがもらった手紙』マーヴィン・ピーク著・横山茂雄訳 国書刊行会 愉快な絵物語。ピークのイラストが存分に楽しめる。

『死の舞踏』マーヴィン・ピーク著・高木国寿訳 創元推理文庫 五篇からなる短編集。収録作品1灰のひと撫で 2海賊船長スローターボード氏 3同じ時間に、この場所で 4死の舞踏 5闇の中の少年 ゴーメンガーストへといたる準備作という感じ。各作品の冒頭にピークの略歴がついている。

 他に、『宝島』や『不思議の国のアリス』などの挿絵でも有名です。amazonで検索するとたくさん出てきます。Mervyn Peakeで検索する



http://www.mervynpeake.org/index.html
ピーク協会のオフィシャルサイト ピークの長男セバスチャンさんが代表をつとめているようだ。画家としてのピークの魅力にも触れられる。

http://www.gormenghastcastle.co.uk/awakes.html
 ピークはゴーメンガーストの4巻目以降も書き続けるつもりだった。Titus Awakes(タイタス目覚める)、Gormenghast Revisited(ゴーメンガースト再訪)という題が予定されていたそうだ。わずかに書き残された冒頭部分がここで読める。ごく短い断片に過ぎないが、再びタイタスやプルーンスクワラーに出会えるというだけで涙が出そうになる。

http://www.langdonjones.com/moorc.html
 SF作家マイケル・ムアコックは晩年のピークと交流があった。その回想記がここで読める。

http://www.gormenghastcastle.co.uk/nw1.html
 また、ムアコックはSF誌ニュー・ワールズの編集長としても活躍するが、ピークのイラストを掲載している。ハーラン・エリスンの名作「少年と犬」(『世界の中心で愛を叫んだけもの』所収)のためにピークが描いたとされるカバーイラストがここに載っている。1969年4月号のはずだから、死後に発表されたことになる。もしかしたら以前に描いた絵の中から小説に合うものを選んだだけかもしれない。

http://www.bbc.co.uk/drama/gormenghast/
http://www.pbs.org/wgbh/gormenghast/ 
 ゴーメンガーストはBBCによってテレビドラマ化されている。僕は決して見ないつもりだが、かなり評判がよいようなので一応リンクをはっておく。
ゴーメンガースト(DVD)(ビデオ) 日本語版
The Art of Gormenghast: The Making of a Television Fantasy  ドラマのメイキング本(洋書)
 なお『未来世紀ブラジル』のテリー・ギリアム監督も映像化を夢見たそうだが、例のごとくぽしゃっている。初期のファンタジー映画『ジャバーウォッキー』は、『ゴーメンガースト』に影響されたものだとギリアムは認めている(『テリー・ギリアム映像大全』のインタビュー)。歌手のスティングも映像化を熱望し、自らスティアパイクを演じたかったらしいが、ぽしゃったのは幸いだった。


 ゴーメンガーストに読みふけった至福の時を少しでもよみがえらせたくて、他の本を読んでいてもつい共通点を探してしまう。極めて独特の世界で似ている作品などまず無いのだけれど、僕が勝手に似ていると思っているものをいくつかあげておく。

『アトランの女王』全三巻 ジェーン・ギャスケル著 冒頭、スティアパイクとフューシャの出会いを思わせる場面がある。全体としては波瀾万丈の冒険ファンタジーなんだけど、最近多いベストセラーねらいの大河ファンタジーとは一線を画する傑作。

『グローリアーナ』マイケル・ムアコック 似てるとは言えないけど、ピークに捧げられているので。

『白い果実』ジェフリー・フォード ユニークな異世界創造という点で。 山尾悠子氏による訳文もすばらしい。

『大いなる遺産』チャールズ・ディケンズ ゴーメンガーストの序文や解説でもふれられてるように、風変わりで魅力的な人物がたくさん出てくるディケンズの世界はピークに近い。部分的には非常に面白い。僕が一番すきなのは骨董屋(ちくま文庫)だけど。


『千と千尋の神隠し』宮崎駿監督 湯屋は小型ゴーメンガースト城と言えるかもしれない。無理やり当てはめると、ハクがスティアパイク、釜爺がプルーンスクワラー、坊がタイタスか。千尋は〈やつ〉かな。双子のおばさんも出てくる。途中までは本当にすばらしいけど、終盤駆け足になり、とってつけたような大団円が来る。上映時間が4時間くらいあればとんでもない傑作になったかもしれないのに。
posted by 読書家 at 18:34| Comment(2) | TrackBack(0) | リンク | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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