2013年01月27日

落語「らくだ」は日本のゾンビ伝説かな


大滝秀治さんの追悼番組で舞台「らくだ」(別役実 作)を見た。
あらためて大滝さんの味わいある演技とたたずまいに打たれました。ご冥福をお祈りします。

・・・・・・・・・・・・・・

で、見ながら、古典落語「らくだ」は日本のゾンビ伝説ではないか、という説を思いついた。

古典落語「らくだ」はこんな話だ。
長屋の嫌われ者らくだは、フグの毒に当たって死ぬ。らくだの兄貴分は、大家たちに葬式代などを出させるため、死体にかんかんのうを踊らせて脅すのであった。

民族植物学者のウェイド・デイビス博士がハイチのゾンビ伝説に挑んだ『蛇と虹―ゾンビの謎に挑む』で、博士はゾンビの正体について次のような仮説を唱えていた。
ヴードゥー教の呪術師は、テトロドトキシンを敵に投与することによって仮死状態とする。死んだと思われて埋葬された敵を後で掘り返して、奴隷として使役するのだという。
(うろ覚えだが、ウィキにもそんなことが書いてあったのでだいたい合ってると思う。)

テトロドトキシンといえばフグの毒として知られている。らくだの死因がフグの毒だったことを思えば、符合は明らかだろう。

1.テトロドトキシンによる仮死。
2.早すぎた「死の認定」。
3.死体が動き出す。

江戸時代の日本でも、ふぐにあたって死んだと思われた者がよみがえる例もあったであろう。
おそらく、実際の事件に着想を得て、脚色を加えてできたのが落語「らくだ」ではないだろうか。


ここで「らくだ」のうんちくを。
桂米朝さんによると、
「この落語は、明治から大正へかけて上方落語界で名人と言われた桂文吾から、三代目柳家小さんが譲りうけて東京へ持って帰り、十八番にしたもので、元来は上方の落語です。
私の師匠米団治の説によれば、昔の「らくだ」はもっと単純なお笑い本位のネタであったということで、酒を飲みながらの紙屑屋の述懐の長ゼリフに、その人間の人生や生活がにじみ出る……というような演出は、この文吾の始めた型であるそうです。」
「特選!!米朝落語全集 第一期 別冊解説書」より

書き写しただけだからうんちくとは言えないか。
やっぱり桂米朝さんの落語が一番好きだ。
立川談志も「らくだ」は悪くなかった。名演とされている「芝浜」は、リアリズムで演じられる夫婦のやりとりが気持ち悪くて耐えられなかった。
こう思うのは私だけではなく、追悼番組で山藤章二さんが「なんで新派悲劇(?)みたいなじめじめした演出をするのか。そこへ行くと三木助の芝浜は粋でよかったねえ」みたいなことをコメントしていて、我が意を得たりと膝を打った。(山藤さんの発言はうろ覚えですが)。
こういうことをちゃんと言ってくれる人がいてよかった。もちろん、山藤さんは談志の友人でもあり、その力量を認めた上での発言ですが。
「らくだ」ではじめじめした演技がほどほどに抑えられていて大丈夫だった。悪者をやるとすごみがあった。





特選!! 米朝 落語全集 第七集
「らくだ」「京の茶漬 」所収

ラベル:らくだ ゾンビ
posted by 読書家 at 18:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年09月07日

展覧会「イジー・トゥルンカ 想像力に魅せられて」


広尾のチェコ大使館にあるチェコセンターに、トゥルンカの展覧会を見に行きました。

ごく小規模な展示でしたが、なかなかおもしろかったです。

十数枚の写真パネルでトゥルンカの業績を紹介。

アニメーション作家としてのトゥルンカしか知らなかったので、画家や彫刻家としての側面が興味深かったです。
とくに幻想的な絵の世界には引きつけられました。
日本にも絵本などが翻訳されているようなので、読んでみたいです。

ほかに『チェコの四季』で使用された人形の展示もありました。
『チェコの四季』はトゥルンカの中でもとくに好きな作品なのでうれしかったです。

また製作過程を写した数分のドキュメンタリーも上映されてました。


展覧会「イジー・トゥルンカ 想像力に魅せられて」  
http://tokyo.czechcentres.cz/program/more/zhy-shntorunka-xing-xing-lwosbingu1/

チェコセンターにて開催(2012年7月13日〜9月27日) 

会期: 2012年7月13日〜9月27日

開館時間: 月‐木 10時〜17時、 金 10時〜16時  (土日祝日は休館) 

    * 最終入場は閉館30分前。

場所: チェコセンター(チェコ大使館内) 

入場: 無料 

tumblr_kyb974cLh31qaostzo1_500.jpg
トルンカによるアンデルセン童話集の挿絵
http://luceplace.tumblr.com/post/407461299/jiri-trnka-illustration-for-andersens-fairy


イジー・トルンカの世界 DVD-BOX



花むすめのうた [単行本]
フランチシェク・フルビーン (著), イジー・トゥルンカ (イラスト),
posted by 読書家 at 23:19| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年11月23日

今日の気付き

テレビで『ミツバチのささやき』を見た。
中学生の頃に一度見たけど、こんなにもいい映画だとはわからなかった。

黒田硫黄の「南天」に、日本軍相手の切り札として人造人間ドン・ホセが出てくるけど、これが『ミツバチのささやき』からの引用だってことに初めて気付いた。
小学校での理科の教材用の人形で、呼吸も食事もできるけど目がないドン・ホセに、アナが目を入れる。

黒田硫黄は好きな漫画家だけど、こんなことはすべきじゃないんじゃないかなあって気もした。
ほかの映画ならいいけど、『ミツバチのささやき』は。


明日は『エル・スール』を放送する。

posted by 読書家 at 23:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年07月17日

うぬぼれ刑事

蒼井優を目当てに「うぬぼれ刑事」なるドラマを見た。

http://www.tbs.co.jp/unubore5/

蒼井優はやっぱり素晴らしい。ドラマ自体も面白い。笑える。

蒼井優が悪い人のわけがない、という私の思い込みにつけこんだ設定がなかなか見事だった。

しかし蒼井優に「送ってくーださい」などと言われた日には詐欺とわかってても二百万くらい出してしまいそうで、我ながら情けないことである。
婚活詐欺師を演じさせて蒼井優の右に出る女優がいるとは思えない。

宮藤官九郎の脚本・演出だったのか。『流星の絆』よかったな。
蒼井優はもう出ないけど、毎週見る価値がありそうだ。
戸田恵梨香さんも登場するらしいし。
posted by 読書家 at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月11日

新年の誓い新たに

 仏教暦では、西暦の四月から新年になるらしい。ということで、また新年の誓いを立てる。正確に何日からなのかよく分からないけど、多分だいたい今頃だろう。
 前回の新年の誓いは旧正月だったけど、そのときの誓いは一応守られている。でも形式化してしまって、いまひとつ熱意が薄れてしまっているので、あらためて誓おう。
 噂が事実ならインターネットは世界中とつながっているという。世界の人々に向けて私は誓う。

 日々漫然と行うだけでなく、結果を出すべく努力しなければいけない。結果を得られなければすべての努力が無駄になるのだ。
 誓う! 私はやるのだ!

 でも考えてみれば仏教暦にはふさわしからぬ執着心あふれる誓いだな。利己的だし。あまり修羅道に落ちない範囲で努力しよう。人を蹴落とそうなどとは考えないぞ。
posted by 読書家 at 23:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月07日

元日の誓い

春節の今日、新年の誓いを新たにしよう。
新暦の元日にも誓いは立てたんだけど、すでにして破られている。今度こそ絶対に守るのだ。
ここ数年、新暦と旧暦の元日に誓いをたて、さらに誕生日にも誓ってるので、都合、年に3回誓いを立てては破っていることになる。
こんなことじゃだめだ。こんどこそ守る! 今年はすでに破ってしまったが……いや違う! 今年は今日から始まるのだ! この前のはちょっと残念ではあったが、今日のこの誓いを守ればそれでよいのだ。絶対だ!
もし誓いが破られたなら、この身よ、地獄の業火に焼かれたまえ! 神よ! でも神さまって信じてないんだよな。都合のいいときだけ神に呼びかけるのは良くないかな。
ぼくにとってはドストエフスキーが神なのでドストエフスキーに誓うか。でも最近はカラマーゾフが売れてるとかで、ずいぶん俗っぽくなっちゃったからなあ。なにがカラキョウだ、ふざけるな!
まあ何に誓おうとかまわない。守るか守らないかだ。いや違う! 守らないという選択肢はない! 守るか守るかだ!
この誓いを守るか守るか守るか守るか、しからずんば死を!
誓いの内容はここには書かない。心だけが知っている。
posted by 読書家 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年09月23日

「ミティラー美術館展」を見た

 渋谷の「たばこと塩の博物館」で、「ミティラー美術館展 インドの民族アート」展を見てきた。とても良かった。神秘的で素朴で可愛くて、展示数は少ないけど、細部が楽しいので良く見ていくと長時間でも飽きない。
 ミティラー地方の絵が主だけど、ワルリー画、ゴンド画、テラコッタも特色あって面白い。
 夢枕獏さんの小説の題にもなった「上弦の月を喰べる獅子」(ガンガー・デーヴィー画)もあった。この絵から受けた強烈な印象が元になってあの小説が生まれたそうだ。
 カルプーリー・デーヴィーさんとボーワ・デーヴィーさんが来日して製作実演を毎日している。実際に美しいものが生まれる場を見ることができるってのはすばらしい。でもこういう場合、どういう態度をとるべきなんだろう。邪魔しないようそっと見てたんだけど、美しいとか素晴らしいとか声かければ良かったかもしれない。

2006年9月9日(土)〜10月15日(日)にやってます。入館料わずか100円。
ミティラー美術館のホームページ
posted by 読書家 at 23:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年01月01日

格闘技を見た

 普段は視聴料の元を取るためNHKばかり見てる私だが、大晦日は格闘技を見た。
 ベストバウトはシウバ対ハントかな。2ラウンドでKO寸前になるほどのパンチをうけながら、その後も正面からハントに打ち合いを挑むシウバの勇気には胸が暑くなった。そうしなければ負けが確定するってこともあったわけだけど、その1歩を踏み込めない選手がいかに多いか。シウバはきつい試合が続いてるけど、王者になって以来日本人選手とばかりやって楽してきたので、これが正常な姿だろう。でも体重差がある試合はもうやめてほしい。
 ガードナーは、吉田の実力が今ひとつわからないので何ともいえないけど、初戦でここまでできるならとんでもない選手になる可能性はありそう。しかし当分フョードルを超える選手は出ないんじゃないか。
 K1のほうはMAXだけでいいんじゃないかとすら思ってしまった。

 紅白もちらりと見たらジョン・健・ヌッツォが出てた。つい3日前の第9のコンサートでは頚椎の怪我とかで欠場してたのに。まあNHKでは断れなかったんだろう。ちょっとつらそうにも見えた。
posted by 読書家 at 16:04| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月26日

宮崎駿とメビウス(とホドロフスキーとゲイマン)

 きのう宮崎駿についてちょっと書いたが、「CUT」誌最新号(2005年1月号)に、フランスでやってるメビウスと宮崎の二人展のレポートが載っていた。最近おもてに現れない宮崎氏が、敬愛するメビウス氏にあうためフランスに行き、記者の前にも姿を見せたそうだ。メビウスといえばここだ、と思ってメビウス・ラビリンスを見ると、なんと両者の最新の対談が翻訳されている。語学ができるってのはうらやましい。
 「ナウシカ」へのメビウスの影響はファンの間では長らく語られていたが、本人同士の対談でそれについて読めるとは。また『ハウルの動く城』についても語り合っているようだ。ただ宮崎氏がマスコミになにも語らなくなったのは考えがあってのことだろうから、忠実なファンとしてはこれを読むべきなのかどうかは考える余地がある。僕は無論読みますが。

 なおメビウスがホドロフスキー版の『デューン 砂の惑星』のために描いたイラストはここ等でみられる。
Encyklopedia Duny(http://encyklopedie.dune.cz/Duneart/moebiusuvod.htm ) ギーガーに比べるとインパクトは薄いが、やはりいい。この企画が実現していればなあ。それにしてもメビウスの絵をこんなに気軽に見られるようになるとは、古本屋で「スターログ日本版」なんかを探し回った日々からすると夢のようだ。でもその分感動は薄くなったかも……。

 宮崎駿もホドロフスキーもメビウスもニール・ゲイマンも、それぞれ別にファンになったんだけど、それがだんだん結びついていく(または結びつきが明らかになっていく)のはちょっとすごいことのような気がするのだが……。単に僕がいかに狭い趣味の世界に生きてるかってだけの話なんだろうけど。ちなみにゲイマンは『もののけ姫』の英語版を監修した人だ。
 サンドマンのアンソロジー、エンドレスナイツでは、デスティニーの回をメビウスが作画する予定だったと思うんだけど、実際はFrank Quitely氏が描いてるようだ(Vertigoの関連ページへ、planetcomics.jpへ)。だめになったのかな。またゲイマンはメビウスのために「ブルーベリー」もののシナリオを書くっていう記事をどっかで読んだ気がするのだが、どうなんだろう。情報がほとんど英語やフランス語なので、語学力不足で今一はっきりしない。まあ情報だけ読めたとしても、肝心の本が訳されなくては意味ないが。「サンドマン」の続きはどうなったんだ。
posted by 読書家 at 21:26| Comment(4) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月17日

ナルニア映画化か……

 「ナルニア国ものがたり」が映画化されるのか。嫌だなあ。心の奥の宝が白日の下にさらされるような気持ちだ。軽薄なテレビ番組や新聞の経済欄でナルニアが語られるようになるのかと思うと耐えられん。
 不幸中の幸いと言えるのは『シュレック』のアンドリュー・アダムソンが監督するってことだ。シュレックは皮肉で下品な偶像破壊的映画だけど、ファンタジーを知り尽くしてるからこそパロディもさえるんだと思う。子供の頃からナルニアが大好きだそうだし、彼なら良い映画にしてくれそうだ。エンデの『はてしない物語』の時のように怒りと悔しさにさめざめと泣くなんてことにはならないはずだ。ただ実写ってのがどうもなあ。ポーリン・ベインズの挿絵を生かした手書き風アニメーションが良かったのに。
 『指輪物語』の場合、寺島龍一さんの挿絵が印象深いせいか、アラン・リーさんの絵をもとにしたらしい映画版『ロード・オブ・ザ・リング』のきれいで白っぽい映像にどうも違和感を持ってしまった(王の帰還の途中からやっと慣れて感動できた)。ナルニアの場合は原書も邦訳もポーリン・ベインズだし、あのイメージ以外は考えられないからそうしたおそれは少ないかも。
 泥足にがえもんや巨人ごろごろ八郎太が字幕でどうなるのかも気になる……。

幻想資料館に詳しい情報が載ってる。
posted by 読書家 at 21:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月07日

「大兵馬俑展」上野の森美術館

上野の森美術館に「大兵馬俑展」を見に行った。良かった。思ってたよりは小規模だったけど、本や映像で胸膨らませていたものに間近で接することが出来るってのはやはり感動的だった。事前に『史記』の秦始皇本紀を読んでいったのもよかったんだろうけど、古代の地下世界に潜り込んだような錯覚に浸ることが出来た。
 無数の兵馬がずらり、という光景はさすがになかったが、発掘現場の再現やミニチュア、パネルなどで兵馬俑の全貌を類推できるように工夫されている。
 小編成ながら軍団が再現されていて、将軍俑を先頭に軍人、軍官、馬車が立ち並ぶ。一つとして同じ顔がないというのだからすごいもんだ。兵馬俑坑では東向きに配置され、おそらくは戦国の他の六国から始皇帝を守っていたのだという。
 発掘現場も再現では、アクリル板の下に首や手足がバラバラの状態で俑が転がっていて生々しい。光の反射加減で見えにくいのが難だが。
 最後の部屋に展示されていた銅車馬も圧巻だった。複製と書いてあったが、バラバラのものを復元したものという意味なのか、コピーということなのかはちょっと分からなかった。いずれにしても非常に精巧で生けるがごとし、という感じ。当時の武器、装飾品も多数展示され、往時を偲ばせてくれる。
 文官俑、百戯俑、水鳥像なども展示されている。軍隊だけではなく皇帝の生活や政治面までが始皇帝陵の地下に再現されていたことが分かってきている。もちろん現実そのままではないだろうが、普通は史伝や生活遺物などから推測するしかない紀元前の様相をこれほどリアルに目の当たりに出来るとは奇跡のようにすら思える。発掘はまだまだ途中であり、今後どのような発見があるのか楽しみだ。


関連する本

中国の歴史 03 ファーストエンペラーの遺産
礪波護〔ほか〕編集委員

出版社 講談社
発売日 2004.11
価格  ¥ 2,415(¥ 2,300)
ISBN  4062740532
瞠目の兵馬俑、睡虎地秦墓の竹簡そして里耶秦簡3万枚の発見。近年相次ぐ発堀成果によって一新された秦漢帝国像を提示。 [bk1の内容紹介]

bk1で詳しく見る オンライン書店bk1


史記を語る(岩波文庫)
宮崎市定著

出版社 岩波書店
発売日 1996.04
価格  ¥ 693(¥ 660)
ISBN  4003313321

bk1で詳しく見る オンライン書店bk1


奇貨居くべし 春風篇(中公文庫)
宮城谷昌光著

出版社 中央公論新社
発売日 2002.02
価格  ¥ 680(¥ 648)
ISBN  4122039738
秦の始皇帝の父ともいわれる呂不韋。一商人から宰相にまでのぼりつめた謎多き人物の波瀾に満ちた生涯を澄明な筆致で描く歴史大作。 [bk1の内容紹介]

bk1で詳しく見る オンライン書店bk1


始皇帝陵と兵馬俑(講談社学術文庫 1656)
鶴間和幸〔著〕

出版社 講談社
発売日 2004.05
価格  ¥ 1,050(¥ 1,000)
ISBN  406159656X

bk1で詳しく見る オンライン書店bk1
posted by 読書家 at 22:18| Comment(0) | TrackBack(1) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年12月05日

さっさと書こう

 どうも一つの記事を書くのにずいぶん時間がかかるな。以前に断続的に書いてた読書録があるんで、そのまま写せば簡単だと思ってたんだけど、人に読まれるのを恐れるあまり汚い字で暗号めかして書いていたので、自分で読み返してもなにを書いてるのかほとんどわからない。なんのための記録なんだ。
 昔読んだ本が多いから記憶もあいまいになってるし、事実関係を確かめたりしてるとどんどん時間が延びる。思い入れがある本だと書きたいことも多いし、読んだ当時の印象と違うことは書きたくないので推敲もしなくちゃならない。おまけに何か面白いリンクを貼り付けたいと思って探してると、いつの間にかネットサーフィンに夢中になってる。
 読書生活を豊かにするために始めたつもりのブログに読書時間が圧迫されたんじゃ本末転倒だ。気をつけよう。昔『麻雀放浪記』を読みたくて麻雀を覚えたら、そっちに夢中になって本が読めなくなったことを思い出す。読書より麻雀やネットが面白いならそっちをやればいい、というわけにはいかない。良い本に出会った時の感動は何物にも代え難い。ただ、読む前にそれが良い本かどうかわからないのでちょっと億劫になることもある。

 でもseesaaブログがメンテナンスの後かなり速くなったのがうれしい。おそおそランキングの順位下降は間違いない。気軽に載せて気軽に訂正できるとずいぶん楽になる。無料でここまでやってくれてるんだからありがたいよな。
posted by 読書家 at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月27日

「フィレンツェ−芸術都市の誕生」展 東京都美術館に行った

東京都美術館のページへ
 先週見た東京国立博物館の「中国国宝」展に比べるとずいぶんすいていて、ゆっくり見られた。
 14〜15世紀のフィレンツェを総合的に把握しようというコンセプトのようだ。芸術作品に限らず貨幣、医療道具、建築物の模型など様々なものが展示され、当時の都市を多角的に見ることが出来る。メディチ家の関連が思ったより少なかったのは個人的には残念。
 一番気に入ったのは、最近ミケランジェロ作と認定されたという《磔刑のキリスト像》。やはりすばらしかった。「ダビデ像」や「最後の審判」などはごつい肉体がこれでもかってばかりに迫ってきてちょっと好きになれないんだけど、この小さな木像は実に繊細で心にしみた。ミケランジェロで一番好きな「ピエタ」につうじる美しい作品。
 密かに期待していたのは「アンギアーリの闘い」。ダ・ヴィンチがミケランジェロと競って描いた戦争画だが、実物は失われており、模写が幾枚か残っている。テレビでルーベンスによる模写を見て、その恐ろしいほどの迫力に圧倒されたことがあるのだが、今回の模写は別人のもの。同じ絵を模写しても画家によってこうも違うものか。ちょっとがっかりした。

左:アンギアーリの戦い(展示品とは違います。ルーベンスによる模写) 右:「龍と戦う大天使ミカエル」ポッライウォーロ
アンギアーリの戦い(ルーベンス)   龍と戦う大天使ミカエル
posted by 読書家 at 23:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2004年11月19日

「中国国宝展」東京国立博物館

 東京国立博物館「中国国宝」展を見た。事前の期待が大きかったのでちょっと拍子抜けしたところもあるけれど、これだけまとめて名品を見られるのはやはりありがたい。
 「考古学の再発見」と「仏教美術」という二つのセクションに分かれている。前半が面白かった。幻獣や動物像で装飾された器物や武器。仏教美術の影響が入るまえの奇怪な造型には本当に想像力を刺激される。逆に始皇帝陵の文官俑や鶴の像の見事さには、紀元前に写実が完成していたことに今更ながら驚かされる。上野の森美術館の「大兵馬俑展」にも早く行きたい。この力強く優美な像がずらりと並んでいるのかと思うと興奮してくる。金縷玉衣を間近で見られたのにも感動した。
 後半はほとんど仏像になる。美しくはあるが、私にはどれも同じように見えてしまってやや退屈だった。もっと詳しい人なら、時代ごとの変遷を見たり、日本や朝鮮の仏像との比較などができて面白かったのかもしれない。もっと勉強してから行けば良かった。疲れてたこともあってかなりおざなりに見てしまった。

 いつもそうなんだが、上野などで展覧会を見る時は朝からはりきって出かけるのに、大抵途中で疲れ果ててしまう。展覧会のためにも体力作りにはげまないとな。今回は本館の日本美術が模様替えされてから始めていくのでじっくり見るつもりだったのだが、階段を登る力が残ってなくて1階の彫刻室やアイヌ工芸室をちらっと見るだけだった。でも東洋館でガンダーラ仏やメソポタミアの壺なんかに囲まれてるとパワーが回復したような気がしないでもなかった。いつ来てもいい所だ。
 庭が公開されていたのでちょっと歩いてみた。小堀遠州のなんとかとかいろいろあったようだが。さほど感心しなかった。木の葉がまだ色づいていないせいかな。
 美術館の庭園で感動したのは根津美術館だ。南宋絵画展を見に行った時に歩いたんだけど、展示品だけでなく庭も実に素晴らしかった。あまり広くはないけど変化に富んでいて飽きない。新緑の頃だったので緑が鮮やかだった。モミジが多かったから今頃は紅葉がきれいだろう。庭はやはり季節を選ばないとな。今、根津美術館では「水茎のあと −古筆名葉−」というのをやってる。うーん、書はちょっと苦手だがどうするかな。写真を見るとかなり良さそう。紙が美しい。
posted by 読書家 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。