2014年06月21日

『ホドロフスキーのDUNE』 フランク・パヴィッチ監督


内容
1975年にホドロフスキーによって企画されるも、撮影を前に頓挫したSF大作、ホドロフスキーの『DUNE』。「映画化不可能」と言われた小説、フランク・ハーバートの「DUNE」を原作に、そうそうたる面子をキャスト・スタッフに配し、莫大な予算と、12時間にも及ぶ上映時間を予定していたというその企画は“映画史上最も有名な実現しなかった映画”と言われ、伝説となっている。
本作は、ホドロフスキー版『DUNE』の顛末と、ホドロフスキー、プロデューサーのミシェル・セドゥー、ギーガー、『ドライヴ』のニコラス・ウィンディング・レフン監督等のインタビュー、膨大なデザイン画や絵コンテなどの資料で綴る、驚愕、爆笑、感涙のドキュメンタリーである。
(公式サイトより)


去年の東京国際映画祭では出遅れてしまって見ることができず、悔しい思いをしたので一般公開してくれてホントにうれしい。

十代のころに初めて『エル・トポ』を見て、そのパンフレットでDUNE映画化の企画を知ったのだった。
それ以来、雑誌やネットで断片的な情報をかき集めてきたけど、ついにまとめてみることができる日が来た。
まさに待望の企画だ。

すでに伝説のようになっている製作過程を、ホドロフスキー自身の口から聞くことができるとは。
感動的な体験だった。
泣く人がいるのもわかる。

しかし、あと数年早ければ、と思わずにいられない。
メビウスやダン・オバノンのインタビューも聞けただろうに。
ギーガーのインタビューは入ってるけど、この映画のためのインタビューではないようだ。
寂しいなあ。

せっかくなので、スターログ日本版に昔載っていたメビウスのインタビューを抜粋してみます。

−どういう経緯で“デューン”に参加したんですか?
M(メビウス):それは、監督のアレクサンドロ・ジョドロフスキーがそれぞれのパートに最高のスタッフを集めたチームを作ろうとしたからさ。
私の場合、ジャン・ジロー名義で描いていた“ブルーベリー”がヨーロッパで一番ポピュラーなコミックスだったし、一方ではメビウスの名義でSFを発表していた。そうした要素がジョドロフスキーが私を選んだ理由だと思うよ。
“エイリアン”の時とは違って、“デューン”では信じられない数のデザイン画、イメージ画、ラフ・スケッチを描いた。ストーリー・ボードに添って顔は丸、手足はチョン、チョンの実に簡単なスケッチを書きなぐりに近い形で描いたんだ。そうしてるうちに明確なイメージ画になっていく。
(月刊スターログ 1981年4月号より)


「ブルーベリー 黄金の銃弾と亡霊」
 未読。ヨーロッパではメビウスよりジャン・ジロー名義の方が有名らしいですね。


上映時間が90分と短すぎるのは残念。12時間とはいわないけど、せめて4時間はほしかった。
絵コントをもっと見たい。ホドロフスキーの話ももっと聞きたい。
DVDではノーカット版のインタビューをお願いしたい。

あと、『DUNE』は挫折したけど後続の映画にその精神は引き継がれた、という結論になっている。
それ自体には反対しないけど、例として「フラッシュ・ゴードン」とか「マスターズ/超空の覇者」とかが映されるのはいかがなものでしょう。映画化実現してたらこんな感じか、と思われちゃうのでは。


映画『ホドロフスキーのDUNE』公式サイト - アップリンク

Dune - Behind The Scenes
このサイトでメビウス、クリス・フォスらによるデザイン画が見れる。
メビウス、オバノン、ホドロフスキー、ギーガーらのインタビュー動画も載ってる。

ユマノイド
ユマノイド・アソシエが日本上陸!
70年代にメビウス、ドリュイエらが創設し、コミックの世界にビジュアル革命を起こした出版社です。

アレハンドロ・ホドロフスキー展『芸術に許可が必要だと?』
渋谷のPARCO GALLERY X にて6月30日まで。
しまったあ。時間あったのに行かなかった。
渋谷パルコと言えば、昔パルコブックセンターの洋書売り場でバンド・デシネをあさってたことを思い出す。
貧乏なのでめったに買わなかったけど。
その節はすみませんでした。今度たくさん買います。


ホドロフスキー原作、メビウス画の漫画『謎の生命体アンカル』 (アンカルのこと)の感想。
http://dokushoburogu.seesaa.net/article/153716016.html

ホドロフスキー原作、フアン・ヒメネス画の漫画『メタ・バロンの一族』の感想。
http://dokushoburogu.seesaa.net/article/305819575.html

posted by 読書家 at 17:46| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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『ホドロフスキーのDUNE』 影響は日本に及んだ!
Excerpt:  『フラッシュ・ゴードン』と『DUNE』にどんな関わりがあるのか?  私はそこに激しく興味をそそられた。  『エル・トポ』、『ホーリー・マウンテン』と、立て続けに強烈な映画を世に送り出したアレ..
Weblog: 映画のブログ
Tracked: 2014-06-22 14:35
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